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弓道具を知る

2019.01.24

   

ゆがけの製作について(2)

縫製

ほぼ寸法は裁断時に決まりますが、縫い合わせの段階で、調整しながら縫っていきます。
革の持っている性質上、寸法より伸び縮みすることがあります。職人は長い間の経験と勘と気持ち…で縫製していきます。

 

張込み

牛革を一の腰の部分に型を整えながら数枚張り重ねます。弓力に合った強さに張合わせます。帽子の土台となる部分ですので、調子を見ながら作業します。
牛革は、硬さにとてもバラつきがあります。吟味しながら良い部分のみ組み合わせます。

 

帽子

親指のかたい部分のことを帽子と言います。昔は水牛の角なども使用していました。現在は、いちょうの木、ほうの木等、ねばりのある、細工がしやすい木を使用しています。
親指の形に合わせて、木を削り、形を整え、一の腰となる牛革を張りつけます。全体の形を削り整えて、鹿革でくるみます。

 

すげ込み

二の腰の部分に帽子を接着します。この作業は、弽の具合を左右する、最も気を使う作業です。
控革(鹿革)を張り、弦の当たる帽子の腹の部分に弦マクラを付け、その上に腹革・ヒネリ革を張り、消し縫いをします。