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弓道具を知る

2019.01.24

   

竹弓の製作について01(竹伐り)

竹伐り

弓に使われる竹は、 月の霜の降りた頃から切り始める。この時期の竹は水分を吸い上げなくなっていて、切った後には材質がしまって使い勝手がよく、また虫がつきにくいとされている。夏場に切ろうものなら切ったあとに竹が縮んでしまう。
昔は「木六竹八」(きろくたけはち)と言い竹は旧暦の八月(木は六月)が過ぎてから切ると良いと言われているが、近年は温暖化の影響か時期がずれてきているようである。
弓に使用出来る竹は「三年生」「曲がりの少ない」「傷の無い」「周囲が七尺寸」「弓に適した節の位置」これらの条件を満たした物である。
実際、広範囲の竹山でも全く切れない時もある。
竹の種類は「真竹」が基本である。近年は獣害(イノシシ、シカ、サル、ウサギなどにタケノコの時期に食べられてしまっている)で、良い材の竹が採れづらくなってきている。昔は竹の利用価値がいろいろとあった為、竹山の地主が竹山を管理していたが、最近の竹山は荒れ放題の現状である。
切った竹は、現地にて四つ割にする。竹上部で枝が生えている二枚のみを弓竹として持ち帰る。