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弓道具を知る

2019.01.24

   

竹弓の製作について05(弓芯(中打ち)づくり)

側木となるハゼ材は丸太から製材した後 年程、自然乾燥させる。更に小割して、材料選別として節のない物を選ぶ。もともと広葉樹であるハゼは節も多く曲がった材も多い為、半分以上のハゼ材は廃棄となる。ハゼにもいろいろな性格の物があり、材料の目利きには長年の勘が必要となる。
めずらしい側木として杢物があるが【「縄目杢」(斜めに縄の模様)「シコ杢」(段々に見える横縞)「鶉杢」(鶉の背の如き班)】すべて自然にできる杢の為、重宝される。
ヒゴとなる竹は周囲 センチ程の真竹で三年~四年生の物を使用する。菊割などで小割して板状に製材した後、炭などで火入れして真っ黒に焦がす。竹は焦がす事で炭素化して反発力が増す。
焦がした芯竹四~七枚と櫨の側木で挟み込むように張り合わせて、縄でタスキがけ状に巻いてクサビで打ち込む。
その後弓芯の握りを中心にして両端になる程少しずつ薄くなるようにむらなく削り、弓芯(中打ち)の完成となる。