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弓道具を知る

2019.01.24

   

竹弓の製作について06(打ち込み)

前もって準備しておいた弓芯(中打ち)と内竹、外竹、上下関板を接着剤で張り合わせて形を作る重要な作業工程となる。
全ての材料を当て竹にて挟み、縄などでタスキがけ状に巻いて(この際には縄を巻く力加減で捻じれなどの出ないようにする。)80から100本の楔(くさび)で締め付け半円状に反りをつけて打ち込む。
合成接着剤の場合は打ち込み途中から接着剤が硬化し始めてしまう為、一気に打たなくてはならない。打ち込み作業は一連の動きで行うよう集中を必要とする。昔のエアコンがない時代の夏場は、深夜に作業を始めて昼前には打ち込み作業は終わらせていた。
合成接着剤の弓の場合は、熱硬化で2~3時間乾燥させる。ニベ弓の場合は1~3日間自然乾燥させる。その後クサビを外す。この状態を「藤放し」(ふじばなし)と言う。ニベ弓はここから更に2~3ヶ月自然乾燥させる。
延宝~天和年間頃、京都の弓工であった広瀬弥一の「用射録」によるとニベ離れの項目の記載では、半時ほどでクサビを外し、五六日間枯らして張り込んだようである。