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弓道具を知る
2019.01.24
ニベ弓について
鰾弓(ニベ弓)とは鹿皮を薄く削って1~2日間湯煎して溶かして作った「ニベ」といわれる接着剤を用いた弓の事です。弓師それぞれにニベ作りは異なり秘伝とされています。
一般的には膠(にかわ)とおおよそ同等ではあるが弓に用いる場合はニベと呼ばれる。膠の歴史は古く平安時代頃には、中国より伝わったと言われる。膠は特徴として温度と湿度差によるゾル(液体) ゲル(固体)の変化を利用して接着する。
よってニベ弓の打ち込み方法は通常とは異なり、蒸気や炭にてニベを熱で柔らかくさせた所を、クサビで打ち込む方法となります。
ニベ弓の長所としては、大三から引き分け、会に至るまで滑らかな感触、離れの後の反動が少なく、又ニベ特有の復元力により裏反りを保つ事ができます。
短所としては、梅雨から夏にかけての高温になる時期で、特に新弓の時は弓成がくずれやすいので取り扱いに注意が必要である。
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